雨漏りしにくい屋根の形状は?

公開日: : 外観デザイン

実は雨漏りってめっちゃ多い…

実を言うと雨漏りしている家って、かなり多いように思う。

『こんなに雨漏りってするか…?』って思うほど。

しかも、同じ家で雨漏り被害が、雨が降る度起こっていたり…結構悲惨なんですけど。

これはハウスメーカーも工務店も、起きている会社では起きているのだろうか?

 

この雨漏りでハウスメーカーや工務店の反応はというと…

「原因が分からない…」

こんな状態で首をひねっているだけなんだけど。

現実目の当たりに見ていると、反応が怖いな。

雨漏りしにくい屋根の形状

原因不明の雨漏りを繰り返している建設会社では、こういうお触れがお客さんの知らない所で出ていたりする。

「屋根の形状は『寄棟』にしろ」

寄せ棟が一番雨漏りしにくい構造だという。

ちなみに、寄棟でも家の形状が複雑では意味がなく、上から見て正方形や長方形に寄棟の屋根というのが雨漏りしにくい理想の形だそうだ。

 

こういったハウスメーカーの事務所内での御触れ以外にも、屋根屋からも同じ要望があったのは事実。

雨漏りが発生すると、呼ばれるのは瓦を取り付けた屋根屋である。

しかし、屋根屋に不備はないという状態。

原因不明のまま、雨が降るたびに屋根屋が呼びつけられる始末。

 

屋根屋さんというのは、いろんな建設会社の建てる家の屋根を葺いている。

「屋根の形状を寄棟にしてくれ」という依頼をしてきた屋根屋は、雨漏りの多発に頭を抱えていた。

複数社で雨漏りが発生していたようである。

雨漏りをしたからといって、呼びつけられても瓦に不備がない以上、対処のしようがないわけだ。

そりゃ、屋根屋さんもお困りだろう。

屋根はデザインで選ぶものじゃない

雨漏りが多発している話を、もう現役を引退した設計・監督業をしていた人に話したら、こんな事を聞いた。

「屋根はデザインじゃない」

「周辺の環境に合わせて屋根の形状は選ばなきゃいけない」

「家を自分勝手な向きに向けたらアカンがな」

「風や雨の降る方向に抵抗するように家と屋根は向きを考えなきゃ」

この元設計士の人は大工さんからこれを教えてもらっている。

学校や資格試験では教わらない事なのかもな。

 

大工さんはこう言っていたそうだ。

古い家の屋根を見ると、同じ方向に向いているだろう。

隣に家や山なんかの風や雨を遮ってくれるような物があれば、屋根の向きを変えてある。

屋根は雨と風をブロックして流す方向に向いている。

もし、屋根の方向をどっちに向けるか分からない時は、周辺の古い家の屋根を見てみろ。

 

大工さんなどは新築で家を建てる時に、周辺の古い民家の屋根を見たり、その民家に挨拶がてら訪れて雨や風がどの方向から吹くかを聞いたりと下調べをするのだ。

こんな事してる建設会社は見た事ないかも知れない。

雨漏りの原因は設計ミスの可能性が高い

ほんと言うと屋根の軒裏は、昔の工法だと壁の中の空気の循環を考慮して、隙間が設けられていた。

その隙間から雨が入り込まないように、屋根の向きが重要だったわけ。

 

切妻などは妻側と言われる瓦のついていない側を向ける方向が重要だったりする。

切妻は寄棟から比べると瓦を使用する数が少なく低価格という理由で古い家でも多い屋根形状。

古い家で、切妻の家は周辺の家と同じ向きに屋根が向いている事が多い。

 

しかし、近年は軒裏を全てふさいでしまっている。

このやり方は、雨漏りが多いと私が感じ始めた頃から。

雨漏りがするから、ふさいでしまえという事だろうか?

 

しかし、軒裏をガッチリふさいでいるにも関わらず、雨漏りはしているようだし…。

なんで、そんなに漏れるんだ。

屋根の方向が分からない

屋根を向ける方向が分からない…。

ハウスメーカーが参入して来た頃から、既存の家の屋根の方向が無茶苦茶な方向に向き始めたようで、周辺の家を見ても屋根を向ける方向が分からないらしい。

ハウスメーカーの家というのは、屋根を『デザイン』としかとらえていないため、家の形に合わせたり顧客の要望に合わせて付けてしまう。

デザインが決まりきったハウスメーカーなどは、もう屋根の向きはデザイン上決まっているのだ。

屋根をデザインとしてとらえると、周辺環境に合わせての屋根の向きは無視される事になる。

 

こういう状況の中でも雨漏りしない家というのは、住宅密集地などであれば周辺の家が強い雨や風をブロックしてくれる。

周辺に何もないような吹きっさらしが一番危ないんじゃないだろうか。

自由設計・自由プランのハウスメーカー

自由設計や自由プランというのは、顧客の要望をとにかくそのまま取り入れる。

屋根の形状を変える事はよくある事だ。

どの屋根がカッコイイか、どっち向きがカッコイイか。

こういう屋根の選び方をしている。

 

「雨漏りが多いから、屋根の形は寄棟に」

こういうおふれを設計にしたハウスメーカーでは、こういう状態だった。

寄せ棟屋根は見た目がモッサリしているからと、顧客が拒否するのだ。

しかも拒否するだけではなく、デザイン力のない設計士というレッテルまで貼り付けてくれる。

そのため、設計士も最初は寄棟で提案するのだが、次第にその会社の意向を無視してデザインに走ってしまうという有り様。

 

ハウスメーカーの設計や営業というのは、引き渡してしまえば自分の仕事は終わり。

不具合が発生した場合、アフターメンテの別会社が対応するため、先の事を考慮せずに仕事をしてしまう傾向が強い。

危ない橋を渡る事を選ぶのだ。

デザインでしか家を評価できない素人さんのお客さんに家を売るために、そのような手段を取るのである。

 

「地震に強い!」なんて謳い文句で家を販売しているハウスメーカーの仕事のやり方がコレである。

地震に強い構造も、雨漏りで腐ってしまうと、意味をなさない。

設計士の質問

今住んでいる家を同じ場所に建て替えるという時、こんな事を聞く設計士がいる。

「今住んでいる家の窓で、どこが一番汚れていますか?」

こういう事を聞かれた事はあるだろうか?

これは、雨や風の吹く方向を確かめているはず。

 

こういう事を一切聞かれず、おしゃれな形に走った家のデザインを提供して来たなら、ちょっと不審かも。

 

ハウスメーカーでデザイン性を売りにいしているメーカーもある。

そういうハウスメーカーの仕事のやり方は見させていただいたのだが、デザインの方を重視して機能性に問題があるのは隠してしまう傾向が強い。

これは「おしゃれ=設計士の仕事」と捉えている一般消費者が多いのも原因だろう。

TVなどで見かける建築デザイナーなどと呼ばれる人が、おしゃれと奇抜を売りにしているからだ。

 

こういうデザイン重視の仕事しかした事ない設計士もたくさんいる。

そのハウスメーカーに就職した若い設計士は、それしかやり方を知らないという状態になるのだ。

で、結果として雨漏りを発生させるわけよ。

どうにかしてくれといっても、本来の設計のやり方を知らないから分かんないんじゃない?

 

家のプランを提案するのに、その場所すら見に行かない設計士も多い。

面倒くさいからだ。

プランを無料で提案しているため、買うか買わないかも分からない人に対してそこまでしたくないというのが、彼らの心理のよう。

営業マンが土地の確認をしに行くハウスメーカーもあるが、営業マンって素人同然。

そんな人に土地の状態や周辺環境の確認をまかせっきりにしているハウスメーカーは多いんじゃないだろうか。

片流れの屋根が流行ってるな

最近、片流れの屋根が流行っているのか、そういう屋根の形状をよく見かける。

これ、デザイン的に若い人に人気があるようなのだが、この屋根形状が流行っているのには理由がある。

「価格が安い」

若い夫婦などが家を建てる場合、子育てなどでこれからお金が掛かったり、予算にも余裕がないため、この片流れのデザインが多いようだ。

あくまでも、金銭的な理由を重視した屋根の形状である。

 

この片流れが雨漏りするのかというところが気になるだろうが、それは分からない。

その周辺環境によるだろうし、雨漏りは絶対発生するとは言い切れないから。

 

ちなみに私が見た中で一番雨漏り発生率が多かったのは「段違い屋根」

切り妻の頂点が段違いになったようなデザインである。

その段違い部分にはめ殺し窓を取り付けて採光を取るようにしている家も多く、それをやった家は雨が漏れまくりだったように思う。

カッコイイ家って、超・不具合が起きてる。

屋根は乗っかってるだけじゃないんだよ

屋根で瓦を乗せていると、ただ乗っかっているだけというイメージがあるかも知れない。

屋根ってすごく風などの力を受けているもの。

 

台風などが来た時に、工場のトタンでできた屋根などがめくれ上がるのを見た事があると思う。

あれ、ほとんどの人が、風で煽られてめくれていると思っていると思うけど違うのよ。

風の当たる側の屋根じゃなくて、その反対側の屋根がめくれあがってるの。

反対側が風が通り抜けると真空状態になって、上に持ち上げられる力が働いてめくれるというよりはがされるという感じで屋根が取れてしまうのです。

これはドラッグレースなどの車が走り出した途端に車の後方が持ち上がって、そのまま回転しながら横転してしまうのと同じ原理。

強い風の流れが出来ると、1トン以上ある車が空中に舞い上がるほどの力になるのです。

 

強い風の時の向きなどを考慮しないと、家にとんでもなく大きな力がかかるという事です。

屋根の形状がデザインではないというのは、こういう理由です。

自分の好きなデザインをどういう風にでも取り付けられるというのは、通常考えておかしい気がします。

雨漏りに安全な屋根の形状

雨漏りに対して一番無難な屋根の形状は「寄棟」のようだ。

寄棟にしておくと、雨漏りの確率は格段に下がるみたい。

風を逃がしやすい形状が寄棟なんだと思う。

 

寄棟は見た目がモッサリしているから、デザイン的に嫌う人が多いのは事実。

しかし、将来的に安全な手堅い方向を選ぶなら寄棟が一番いいかも知れない。

 

「屋根は雨漏りの発生を防ぐために寄棟に」という御触れを出していたハウスメーカーは、モデルハウスが寄棟になっている。

お客さんに見せるためのモデルハウスで、何気に寄棟を推奨しているのだ。

これは、設計士が屋根のかけ方を知らないというのを意味しているのかも知れない。

デザインという観点から屋根を自由にかけちゃっているハウスメーカーですね。

雨漏りの発生が多かったから、そういうおふれが出ていたわけですから。

 

このハウスメーカーの危ない所は、デザインに走ってしまい会社からのおふれを無視するところ。

設計士にもデザインにばかりやたらこだわり、デザインを褒めてもらおうとする者が多く、家の本質を無視する人間が多いのです。

これは、お客さんの反応が契約に繋がるため。

雨漏りが多い段違い屋根を好んでつける設計士は、何度雨漏りを起こしてもそのデザインを採用するクセがあるのです。

いくら言っても分からないという人間は多いのです。

雨漏りが多発している家

雨漏りが多発している家というのが現実に存在します。

建ててすぐから雨漏りが発生し、何度修繕しても雨漏りが発生するという状態。

ハウスメーカーなどは、修繕の記録がデータとして残っています。

雨漏り修理を繰り返しながら住み続けているというお客さんが存在しています。

いくら、連絡して修繕しても、治らないという状態のようです。

 

これは、ある会社の管理職がぼやいていたのですが、家を大きな範囲で引っぺがさないと原因追及が出来ないというのが理由。

あまり大規模な範囲で修繕に取り掛かると、費用がかかるというのが理由です。

要するに、自分達が大きな負担を背負いたくないという事でしょう。

 

あまりにも雨漏りが多発してしまうと、木造の場合などは特に躯体が腐敗してしまいます。

雨漏りする度、家の寿命が縮んで行ってしまう。

しかも、木材は濡れるとシロアリ発生する事もあります。

 

雨漏りを何度も繰り返しているのであれば、大規模修繕を申し出た方がいいでしょう。

ただ、自分のメンテナンス不足による、老朽化や劣化による雨漏りは自分に過失があるので、そこのところは勘違いしないようにして下さい。

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