地震に強い家を建てるにはどのハウスメーカーか?

公開日: : 最終更新日:2016/10/20 ハウスメーカー

地震に強い家

大きな地震が来ると、倒壊せずに残った家屋が話題になります。

どこのハウスメーカーが建てたのか気になるようですね。

自宅を建てるのであれば、強い家を作ってくれるハウスメーカーにお願いしたいもの。

ではどこのハウスメーカーが良いのかというと、明確な答えはどのサイトを見てもハッキリ分かりませんよね。

地震に強いハウスメーカーがハッキリしない理由は、家が倒壊する要因が家だけではないからです。

地盤・周辺環境・築年数・家のグレードなど、それぞれ違うため強い家を建てるハウスメーカーを断定する事は無理でしょう。

強い家を建てるハウスメーカーはここですと断定してしまう事自体が、無責任な判断かも知れません。


地震に強い家とは?

地震に強い家と一概に言っても、東日本大震災は原因が津波。

阪神大震災と熊本地震は、直下型地震。

また、熊本地震に関しては、大きな揺れが何度も来ています。

これらを冷静に考えると、全てタイプの違う地震になります。

東日本大震災で倒壊せずに残った家を建てたハウスメーカーの家が、熊本地震のような何度も大きな揺れが来る直下型地震に強いかというと、それは違うだろうと思います。

阪神大震災で強いと言われたハウスメーカーが強いのかというと、20年以上前の地震を参考にしてしまうとこれまた違う。

日本に大きな震災が来てから、どこの会社も地震に対応するように仕様を変えてきています。

建築基準法も規定が変わってきています。

昔と今では、家の構造面がどのハウスメーカーも工務店も違うのです。

東日本大震災と鬼怒川決壊

東日本大震災で津波が来た後、ポツンポツンといくつか家が残っていました。

津波に流され何もなくなった所に残る家は話題になり、どこのメーカーが建てたのかとみんな気になっていたようですね。

そして、鬼怒川決壊が起こった時、一つだけ白い家が残りとても話題になりました。

この鬼怒川決壊の時、東日本大震災で残ったハウスメーカーの家は全部流れて行っています。

これはどういう事だか分かりますか?

立地条件や周辺環境、そして災害が起きた時の偶然が度重なって起こっているからです。

 

同じメーカーでも築年数が違う家では、強度が違います。

また家の形状や大きさでも、水の流れの受け方や家の重量が違うので、耐えられる強さが違います。

また、水害で流された近隣の家がぶつかった場合、1度もぶつからなかった家と何度もぶつかった家では状況が違い過ぎます。

家の建つ土地の高さが高いのと低いのでも、かかってくる水圧が全く違う。

住宅密集地にあれば、周りの家が水害をブロックしてくれていた可能性も高い。

 

もちろん災害の中でも残った家は強いでしょう。

しかし、その家が残った他の要因も考えると、その強い家を囲んでいた周りの家も強いと言えるでしょう。

そして偶然がいくつも重なり、あの奇跡の状況が生まれています。

『奇跡の家』ではなく『奇跡の状況』と言えます。

強さの基準

地震に対しての強さの基準を考えると、揺れにも津波にもとなると何を基準にするのか難しい。

津波に対抗するのであれば、家には重量が必要になってきます。

しかし、熊本地震のような何度も来る大きな揺れには軽量化が必要になってきます。

 

自分の住んでいる地域が、プレート型地震(津波)か直下型地震(強い揺れ)かを理解して、どんな家が良いか決めるのがいいのか。

しかし、日本はほとんどの場所が、両方の地震がくる可能性がある場所が多い。

そして自然災害というのは、地震だけではない。

毎年のようにやってくる台風や大雪、土砂や豪雨など災害にも種類があります。

熊本では台風が強いため、屋根に重量を持たせてあるとTVで言ってました。

要するに熊本で倒壊した家は、台風という自然災害に対応した家であったという事。

弱い家では決してないという事。

 

シェルターのような金庫を家にしたような家を作ったとしましょう。

すると今度は住みやすさや、通常クリアできる生活空間に支障が出てしまい、人的災害を起こしたような家になるでしょう。


地震に強いシリーズ

ハウスメーカーには、地震に強いという謳い文句の商品がありますよね。

実際ハウスメーカーの取り扱ってる商品を見ると、地震に強いシリーズ以外にも別のシリーズがあります。

これはなぜかと言うと、地震に強いシリーズの家を買いに来ても、金額が高すぎて買えない人がたくさんいるからです。

このメーカーの家は地震に強いからと選んだメーカーで、地震に強い家ではないシリーズを購入する人がほとんどです。

 

かと言って、他のシリーズが地震に弱いというわけではありません。

建築基準法で定められた耐震基準はクリアしないと家は建てられませんから。

プラスアルファで地震対策を施すかどうかという事になります。

 

地震に強い家が必ずしも倒壊しないかというと、それも保証は出来ません。

あくまでも『強く作りました』というだけの事。

『今の技術と金額の範囲内で最強』という事。

倒壊したとしても、保証してくれるハウスメーカーなどはたぶんないのではないでしょうか。

保証があるとしたら、別料金で保険などの加入をオプションで付けるくらいでしょうね。

 

地震に強くするというのは、耐震にお金をいくら投じるかという事です。

ハウスメーカーは一見特殊な事を施してあるように見えますが、一様に施してあるのは全て補強です。

そのため、工務店などで余分に補強を入れてもらってもいいわけです。

自分がお金を出せる分だけ補強を入れればいいのです。

 

どのハウスメーカーを選んでも、どの工務店を選んでも、何が起こっても壊れない家を建ててくれるわけではない事を理解しましょう。

家が持ち堪えたのがハウスメーカーのお陰という事は、家が持ち堪えられなかったのもハウスメーカーのせいという考えに過ぎません。

地震で絶対壊れない家を販売するハウスメーカーは無いでしょうね。

日本中どこを探しても無いはずです。

もしあったとしたら、逆に信用出来ないので、そのメーカーでは購入を控えた方が良いでしょう。

稀にそういういい加減な発言をする人いますから、気を付けましょう。


強い家がいつまでも強いわけじゃない

家ってメンテナンスしながら住むという感覚がない人が多いんです。

強い家をお金をかけて建てても、日頃のメンテナンスに手間とお金をかけていなければ、強さは無くなってしまいます。

シロアリ被害や、雨による浸水で腐食したりすると、強度など関係なくなってくるのです。

屋根や外壁の塗り直しを定期的にしていますか?

家の様子がおかしいなと感じた時、専門業者さんに見てもらったりしていますか?

肝心な家の方に手間を掛けず、インテリアや便利家電のほうへお金をつぎ込む人がほとんどですよ。

家に強さを求めるという事

建設業に対して家の強さを求めるというのは、あくまでも品質強度の向上のため。

絶対を求めて地震という地球が起こす自然災害を、建築物を作った販売元に責任があるかのような発言が多く見受けられます。

 

こういった考え方は捨ててください。

やらなければいけない事は、出来るだけ強い家を建て、地震を対象とした保険に入る事。

そして家具や家電に揺れによる転倒を防ぐ対策をする事。

地震が来たら、家に隠れず避難場所に避難する事。

常日頃から、地震に対して自分が対策をしておく事が必要なんです。

地震に対して対策するのは自分です。

 

地震が来た事に対して誰かに責任を取ってもらおうとするのは、災害が起こった時手ぶらで避難所に行って『食べ物が無い』と騒ぐのと同じです。

自分では何も避難用品を用意せず、「自分は被災者だ!」と言ってるのと同じ。

じゃあ、弱いハウスメーカーはどこ?

今の建築基準からして、耐震に関して弱いというハウスメーカーも工務店も日本にはない。

法律をクリアして建ててる以上、それはない。

 

ただ、設計能力不足や施工能力がないハウスメーカーはある。

実際、設計ミスで自然災害で被災したお客さんの家を、次の年同じ災害で被災させたメーカーは知ってる。

東日本大震災で流されずに残った事を自慢しているメーカーだ。

しかしネットで探しても、そのメーカーが東日本打震災で残ったという記事などは見付からない。

多分、海から離れた場所で残った自社の製品を写真に撮って営業マンに持たせているのだろう。

 

しかも、この設計ミスは設計段階で指摘を受けている。

地震のような大規模な災害ではなく、防げる災害だった。

ただ、ミスを指摘された事にその設計士が腹を立て、間違えてないと言い張り強行突破してこの事態が起こってる。

有名ハウスメーカーの社員というのは、気位が高く自分の失敗を認めない傾向にある。

社員を評価する体制を取っているため、評価の事ばかりを考えていて、客の事は考えていない。

こんな時でも優先するのは、自分の評価やプライドの方だ。

大手メーカーの社員は、こういう物の考え方をする者が多いため、私はあまり信用できないというのが正直なところ。

 

どこのメーカーも提供している商品自体はとてもいいんだけどね。

それを任せられる人材がいなけりゃ意味が無い。

お客さんはみんなお客様対応が良いメーカーを選ぶ傾向にある。

建設業は接客業ではない。

ニコニコお客様の相手ばかりに時間をかけている会社が、設計業務や現場管理に時間をかけられるわけないだろう?

私が見てきた限り対応の良いメーカーほど、やらなきゃいけない事が出来てない。

お客様対応に高評価をする消費者が、このメーカーがいいとかここはおススメとか言ってるわけだ。

当てにならない情報をくれる人が多すぎる。

ちなみに私が勧める建設業者

勧める理由はこのページに書いてある。

被災地で家を建てる時考えたい事⇒

これはあくまで私の考え方。

決めるのは、あなたの判断。

関連記事:設計ミスが新築で起きる裏事情


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