木の家に持つ内装や素材へのイメージ

木の家

『木の家』というコンセプト

『木のぬくもり』とか『木の香り』など『木』を前面に押し出す住宅会社があります。

コンセプトのイメージ通り、内装に無垢の木を使用して『木のぬくもり』や『木の香り』を感じられる家もたくさんあります。買う側の期待を裏切らないコンセプトを持った木の家を提供してくれるのが分かります。

しかし、そうではない住宅会社もあります。

この『木』という主張が誤解の元になる場合があります。



特別な木を使っていると思ってしまう

『木』を主張した住宅会社ではよく聞かれる質問。

「ひのきですか?」

「いいえ、違います。」

「…。」

「国産材を使ってるんですよね?」

「いいえ、輸入木材です。」

「…。」

 

見渡しても床はフロアパネル。壁はビニールクロス。他所となんら変わりない。

じゃあ、やたら主張している『木』って何?となるわけです。

その答えは木造住宅

いわゆる日本に昔からあるありきたりな木造住宅を扱う住宅会社だったりします。『木』を主張してくる会社にはこういうパターンもあるのです。

 

何でそんな分かり切った事前面に押し出してるんだよ。それは私も感じました。

多分、鉄骨構造のハウスメーカーに対抗しようとして『木』を押し出した結果だと思われます。阪神淡路大震災の後、鉄骨構造の家が‘強い’というイメージがありよく売れたのです。それで、木造住宅を扱う会社が‘木のぬくもり’で抵抗しようとしたのではないかと思います。


『木』=『ひのき』のイメージ

日本人は『木の家』というと『ひのきの家』というイメージが強いようです。木造の家はひのきで出来ていると思っている人も少なくありません。木の家を希望して間取りプランを進めている時に、使用している木材がひのきではないと気付きショックを受ける人もいます。よくよくCMやパンフレットを見ても『ひのき』なんてどこにも書いてなかったりします。

実際『ひのきの家』をうたい文句にしている住宅会社も多くあります。ひのきで家を建てている会社もあるのですが、そうではない会社もあります。ひのきで家を建てた実績がほとんどないような住宅会社もあるのです。

じゃあウソをついているのかというと、そうではないんですね。

ひのきの家を頼めばちゃんと作ってくれます。ただ…国産ひのきは高額で、家を総ひのきで仕上げると価格がとてもお高くなるのです。そのため、ひのきの家を買ってくれる人がいないというのが事実です。

『ひのき』は良い材料というイメージが強いため、それを自社の特徴にしたけれども誰も買ってくれないという悲しい現実を抱えていたりします。ウソで騙そうとしているんじゃないんですよ。購入してくれる人には提供してくれますし、出来れば購入してほしいんです。

 

『木』のイメージを作り過ぎ

『木』を自社イメージにしている、ただの木造住宅を売るハウスメーカーがひのきスプレーを展示場に吹き付けているという噂を耳にしたことがあります。それが事実なのかどうかはよく分かりませんが、本当だとしたら笑えます。

そこまでイメージづくりに頑張らなくてもいいじゃない。

何でそんなに頑張るのか?何で『木』にこだわるのか?というと、やはり『木』はイメージが良い素材だからです。

 

木の良さ

『木のぬくもり』という意味分かりますか?

自然素材という意味合いでの優しさみたいなものを想像してますか?それも確かに『木のぬくもり』ですね。

 

『木のぬくもり』をもっと具体的に説明しましょう。

スケートリンクの氷の上に、‘木のまな板’それと同じ厚みの‘鉄の板’‘コンクリート板’の3種類が置いてあるとします。あなたは裸足です。その3つのうちのどれかを選んで1時間その上で立っていなさいと言われてしまいました。さあ、どれを選びますか?

 

木のまな板を選びましたね?そう、ほとんどの人が木のまな板を選びます。本能的に選んでしまいます。選んだ理由は冷たくないから。

イメージだけのぬくもりではなく、それが本質的な『木のぬくもり』です。

『木の良さ』は物理的にこういう風に説明できるため、『木』を主張すると人は本能的に『ぬくもり』を感じるのでしょう。


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