家を買うタイミング

公開日: : 最終更新日:2016/01/10 家づくり計画

『家は一生に一度の大きな買い物』じゃない

家は購入するタイミングによっては2度買う事になる

『一生に一度の大きな買い物』というフレーズはは、家を購入しに来た方のほとんどが口にする決まり台詞です。

それに対して「そうですね。」と協力的な体制を業者は見せてくれるのですが、実際の認識は違います。

『家はそんなに長くはもたない』というのが業者の本音です。



家の寿命というのはだいたい30~50年ほどで、鉄骨・RC(鉄筋コンクリート)・木造ともに大きな差はありません。実際に過去に取り壊された建物の築年数を調べた国の資料で統計が出ています。

建て替えに踏み切る人は大体このくらいの年数で建て替えています。

要するに、自分の残りの寿命をこの家の平均寿命で割ると家を建てるのは『一生に一度』ではない人が多いのです。

そのため若くして家を建てると大抵の場合もう一度家を建て替える事になります。

若いうちに家を建てておくとローン返済も終わり後々楽に過ごせると考えている人は多いようですが、家の寿命から考えるとそれはほぼないと言っていいと思います。

そして建て替える人の多くは家が完全にダメになってしまったから建て替えるというのではなく、『古くなったから』というのがほとんど。家の寿命は住んでいる本人が決めているという事になります。

最近は家の寿命が延びているらしく、家の性能が向上したのもありますが、一番の原因は経済情勢によるものです。経済的に新築の購入が難しくなると、新築ではなくリフォームで家の寿命を延ばす方向に向かいます。

そのため、決定的に言い切れる明確な寿命というのがないというのが現状になります。

 

また、メンテナンスを怠ってしまうと家の寿命は縮みます。

壁や屋根の塗り替えやコーキング部分のやり直しをしないまま住み続けると、雨水が染み込んで躯体が腐敗してしまい住めなくなってしまいます。家の各部位ごとに耐久年数があるので、その耐久年数に合わせたメンテナンスが必要になってきます。

その家に住む人のメンテナンスの対応によって家の寿命が大きく左右されるのです。

「家は購入してしまえば終わり」と思っている人が多く、「この家は何年持ちますか?」と耐年数を知りたがりますが、それに対する答えは「それは今後のあなたの対応次第。」としか言いようがないのです。

建てっぱなしで家の骨組みである柱や梁が腐った場合は、もうその時点で耐久年数など無くなったも同然になりますから。

 

そして、立地条件でも家の寿命は大きく左右されます。

湿気の多い土地や雨で浸水しやすいような場所に家を建てて家が長く持つ事はありません。海に近い場所で潮風にさらされれば金属は腐食が早くなりますし、日の当たらない場所で地面が乾燥しにくい状況では木材は腐りやすくなります。

 

立地条件が全く同じという状況自体がまずありませんし、『家は建ててしまったらそれで終わり』という建てっぱなし前提で話をする人が耐久年数を聞いてくるため耐久年数を答える事自体が難しく質問しても曖昧な答えしか貰えないのではないかと思います。

その家を一生ものとするのであれば、購入するタイミングと家の本質を考慮する必要があります。

 

家を買うタイミングによっては得をする

ローンを組む場合金利が低い時に組んでおくと得になります。もし、高い時に購入してしまった場合でも、借り換え申請をするなどして今後の返済を楽にする事もできます。

他に国の制度が適用される場合もあります。

住まい給付金のような消費税の引き上げによる負担を減らすために支給される補助金や、省エネエコポイントのような一定の基準を満たすと貰えるポイントなどがあります。

ただこれらは国が施行している期間だけだけで常に受け取れる制度として存在していないため自分が家を購入するタイミングに合うかどうかによります。

長期優良住宅や省エネエコポイントなどで、一定の基準を満たすためには家のグレードを引き上げなくてはいけなくなる場合もあるので、本当に得になるかどうかは本人の受け止め方次第とも言えます。

県産材を使用する事で県や市から補助金をもらえる制度もあります。これも、国産材を使うと高額になるため設けられている制度です。

グレードの高い高額なものを使用して補助金を貰うか、補助金は貰わず安価な材料で済ませるか、どちらが得なのか判定しにくく、買う人がお得と思うなら利用してくださいという制度だったりします。高価なものを使用した差額が補助金で全て賄えるわけではないため、その高価な材料に魅力を感じるのであれば使うとお得なのではないでしょうか。

予算に余裕がない方も多いので、制度を利用しない方も多いです。


結局のところ自分達家族のタイミングで買う人が多い

そう、結局はみんな自分たちの生活スタイルに必要になった時に買ってます。

  • 家が古くなったから
  • 子供が大きくなって手狭になったから
  • 結婚を機に
  • 定年を迎える前に
  • ある程度貯蓄ができたから

このような自分たちの生活環境に合わせたタイミングでみなさん家を買います。

減税やポイントが付くからと言って、自分に必要となるタイミングがなければ誰も家なんて買いません。

駆け込み需要などと言われるけれど、家は衝動買いするような対象の安い手軽なものではないため買う人が増えるには増えるのですがそこまで駆け込んではこないのです。

消費税が上がる直前などは『今、契約しておくと得ですよ』そう言われて契約をする方もいます。慌てて乗ってしまうと、プランに納得してから契約する時間がとれず、先に契約してしまってからプランの構築となり納得がいかなくても買うハメになってしまいます。

住宅メーカーなどにとっては契約をたくさん確保するチャンスのため営業マンが煽ってきます。その会社に自分の家を頼むつもりであるなら、契約をするともちろんお得です。しかし、まだそこまで決めていないような段階の場合は、判断は自分次第、慎重さが必要になります。


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